株式投資やFX取引などで耳にする「ナンピン」という言葉。
英語では、何と言うのでしょうか?
FXの自動売買EAシステムで無敗という「ナンピンマーチンゲール」との違いも説明します。

英語の説明だと思ったのに違うのね。

中身のない英語なんてツマラナイよ。
「ナンピン」を英語で?
投資を勉強していると「ナンピン」とか「ナンピン買い」という言葉を聞いたことがあると思いますが、英語では
average down(アベレージ・ダウン)
名詞にするには、averageに~ingをプラスすると動名詞になるので
averaging down(アベレージング・ダウン)
と言います。
ちなみに「ナンピン」を漢字で書くと「難平」になります。
「難」はロス(損失)のことで、「平」は平均の平です。
「ナンピン」とは?
「ナンピン」買いをすると、買ったときの価格を平均することで、トータルの取得価格を下げることができます。
株式投資でうまくいくシナリオを挙げると、
Aさんは、ある会社の株価が1,500円のときに100株購入しました。
しかし、この後、株価は上昇せず、1,000円まで急落しました。
1,500円まで回復するまで時間がかかりそうだと思ったので、1,000円のときに再度100株購入しました。
株価がさらに800円まで下がったので、もう100株を追加購入しました。
ここまでをまとめると:
株価が1,500円のとき:1,500円×100株=150,000円
株価が1,000円のとき:1,000円×100株=100,000円
株価が800円のとき:800円×100株=80,000円
トータルすると、300株を15万円+10万円+8万円=33万円で購入。
平均すると、1株1,100円で取得したことになります。
この後、この会社の株価が上昇し、Aさんは1,200円になったところで300株すべてを売却。
(1,200円-1,100円)×300株=30,000円の利益を出しました。
この例では、Aさんが投資資金として33万円以上持っていたところに勝因があります。
仮にBさんは、投資資金として25万円しか持っていなかったとします。
すると、
株価が1,500円のとき:1,500円×100株=150,000円
株価が1,000円のとき:1,000円×100株=100,000円
と「ナンピン」買いをしようとしますが、次の800円になったときに余分の投資資金がないので、買い足すことができません。
1,200円まで戻ったとしても、200株を25万円で取得しているので、取得平均コストは1株1,250円で、50円×200株=10,000円の損失になります。

投資できるお金がたくさんあること&
株価が上昇することが大切みたいだな
Aさんのように資金があったとしても、株価がず~~~っと下がり続けたまま何年も塩漬けになることだってあり得ます。

「下手なナンピン素寒貧(スカンピン)」だわ。

株価1,500円から下がり始めたときに、損切(ロスカット)できる人の方がトレードはウマいと言われるね。

そうよ。
ナンピンし続けて、その株価が上がるのを「いつか、いつか」と願うより、別の有望な株に投資した方が、時間と資金を有効活用できるわ。
ここまで株式投資の世界で説明しましたが、FXでも基本は同じです。
では、FX自動売買のEAで無敗だと言われる「ナンピンマーチンゲール」はどうなのでしょうか?
- 「ナンピン」と「ナンピンマーチンゲール」との違い
- 「ナンピンマーチンゲール」は本当に無敗なのか?
などについて説明します。
「ナンピン」と「ナンピンマーチンゲール」の違いは?
「ナンピンマーチンゲール」は、「ナンピン」と「マーチンゲール」の合わせ技です。
「マーチンゲール」とは、英語で「martingale」と書きます。
元々は、賭け事の「コイン投げ(コイントス)」や「ルーレット」で考案された手法です。
わかりやすいコイン投げの例で考えてみましょう。
これは、コインの裏が出るか表が出るかを賭けるわけですが、
勝つまでずっと掛け金を2倍にしていくのがマーチンゲール手法です。
具体的には、
1回目:表に100円賭ける ⇒ 結果:負け=100円の損失
2回目:表に200円賭ける ⇒ 結果:負け=トータル300円の損失
3回目:表に400円賭ける ⇒ 結果:負け=トータル700円の損失
4回目:表に800円賭ける ⇒ 結果:負け=トータル1,500円の損失
5回目:表に1,600円賭ける ⇒ 結果:勝ち=トータル100円の利益(1,600円-1,500円)
「ナンピンマーチンゲール」は、これをFX投資に応用したもので、一定のpips下がった(上がった)時点で、ロット数を倍にしてポジションを取っていきます。
「ナンピンマーチンゲール」は本当に無敗なのか?
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